1部・ジョージア・トビリシ

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バクーを経由してラピスラズリはジョージアに入り首都トビリシにたどり着きます。ここからしばらくは、キリスト教のエリアをたどります。ジョージアの宗教はジョージア正教です。

首都トビリシは、時にティフリス(Tiflis)とも呼ばれ、ジョージア語の古い言葉で "ティビリ"とは「暖かい」という意味で、それがトビリシの語源です。

トビリシにはワフタング・ゴルガサリ王がこの地を発見したという言い伝えがあります。
王が狩に出かけ鷹を飛ばした。鷹は雉(キジ)を追いかけて飛んでいったのですが、鷹も雉も行方不明となりました。従者たちが探し回るとアバノツバニにある温泉の中に落ちている鷹と雉を発見しました。温泉を発見したワフタング・ゴルガサリ王はそれをとても気に入り、この地に町を作るように命じた、ということです。


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◆サマイア◆
この踊りは女王のタマル王を称える踊りです。彼女の肖像画は50ラリ紙幣にも使われるほどジョージアの人たちに愛されています。

ジョージアの民族学者アヴタンディル・タタラゼによると、サマイアの踊りはキリスト教以前の古代オリエントが起源の踊りだとされています。それが近代になってジョージアン ナショナル バレエ スヒシュビリによってタマル王を称える踊りに作りかえられました。スヒシュビリ創始者であるイリコスヒシュビリとその妻のニノ・ラミシュビリビリが、ベタニア修道院のタマル王のフレスコ画に触発されてこの振付をつくりました。3人または3の倍数の女性のみで踊られるこの踊りは、三位一体を表しています。

ダンサー:アンサンブル サフィロネビ
KIYOKO・真澄・Juno


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◆キンタウリ

キンタウリはトビリシの商人の踊りです。

キンタウリはジョージア以外のコーカサスの国々でも人気の踊りで、シャラホとも呼ばれます。シャラホとキンタウリは同じ踊りです。ジョージアン ナショナル バレエ スヒシュビリがアルメニア人のキントと言う名前の商人をモチーフにしてシャラホをエンターテイメント性あふれる活き活きとした舞台作品に昇華させその踊りにキンタウリという名を付けました。スヒシュビリのオールドトビリシという演目はキンタウリ(商人の踊り)、ダブルリ(貴族の踊り)、カルトゥリ(結婚の踊り)という3つの踊りから構成され古き良き時代のトビリシを表現しています。

アルメニアで踊られるシャラホは一人の女性と男性群舞で踊られる舞台作品になっていて、国や舞踊団ごとに違いを大いに楽しめる演目ですので、是非心にとめておいてください。


それではアルメニア人の商人たちがトビリシの街で、日本の「フーテンの寅さん」のように興行をしながら物を売る姿を踊ったキンタウリをお楽しみください。


ダンサー:アンサンブルサフィロネビ
Sapphira・紗織・千尋・有希子



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<フェル>

キントの皆さん、有難うございました。

ここで、この会場からいったん離れ、トビリシにいる、日本人初!ジョージアンダンサーのノグチマサフミさんとZoomでつないでみます。


◆トビリシとの中継
1)Zoomで野口さんに出演してもら、トビリシの街を歩いて街の様子を映してもらう。または稽古場とか。(木曜日のジョージア時間の13時頃)

2)録画した野口さんの踊りを流す。

◆パリカオバ
説明文
出演:イラクリ / ノグチマサフミ

Lapis Lazuli Road

ラピスラズリとは、ラテン語で「石」を意味する「ラピス」とアラビア語で「青」を意味する「ラズリ」を意味し、国と民族を超えた創作語です。 才能のある人はどこにいても目立つ、という諺に「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る」とありますが、ラピスラズリは和名で「瑠璃」と言います。平安末期の歌集にも「瑠璃の浄土」と出てくるように、古くから日本においても「瑠璃色」は夜の深い青の美しさを表わしています。

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