1部・アゼルバイジャン・バクー

<フェル>

コクチャ川の渓谷はラピスラズリ採掘で知られています。紀元前3千年紀に早くも稼働しており、古代のエジプト人とメソポタミア人の文明、そして後のギリシャ人とローマ人にとってのラピスラズリの源でした。ツタンカーメンのデスマスクのアイライン、クレオパトラのアイシャドーに使用され、ミケランジェロはそれを使ってシスティーナ礼拝堂を彩り、フェルメールは「真珠の耳飾りの少女」、ゴッホは「星月夜」の青はすりつぶしたラピスラズリに油をまぜた絵の具です。

アフガニスタンで採掘されたラピスラズリはトルクメニスタンを通り、カスピ海を渡り、アゼルバイジャンのバクーに到着します。今日の物語はここアゼルバイジャンから始まります。


アゼルバイジャンもバクーも名前は知っているけど良く知らないという人はたくさんいると思います。アゼルバイジャンは、コーカサスの三ヵ国の中で唯一のイスラム教の国(他の二ヶ国はキリスト教)です。イスラム教が入ってくる前は、ゾロアスター教という火を崇める宗教が主だったため、アゼルバイジャンは別名「火の国」とも呼ばれています。


◆アーザリ
踊りの説明


ダンサー:Mina Saleh(ミーナ サレー)
ミーナ先生のプロフィール




◆ナズエレメ

踊りの説明

ダンサー:ディラーラ、ジギット野崎

Lapis Lazuli Road

ラピスラズリとは、ラテン語で「石」を意味する「ラピス」とアラビア語で「青」を意味する「ラズリ」を意味し、国と民族を超えた創作語です。 才能のある人はどこにいても目立つ、という諺に「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る」とありますが、ラピスラズリは和名で「瑠璃」と言います。平安末期の歌集にも「瑠璃の浄土」と出てくるように、古くから日本においても「瑠璃色」は夜の深い青の美しさを表わしています。

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